この度めでたく国家資格キャリアコンサルタント試験に合格した私。
独学で手探りで対策したので、誰かの参考になればと思い、記事にしました。
- 資格取得の理由
- 団体選び
- 教材選び
- 勉強法
など私がぶち当たった壁について記していくので、同じようなことで悩んでいる方は読んでみてください。
まず、なぜ資格を取ろうと思った?
結論。私がやりたいことを実現するために必要だった。
初めましての方に簡単に自己紹介すると、私は育休復帰をサポートするためにセミナーや個別相談、このブログの運営などの活動をしています。
本業では、人材会社の営業職として働く人(ママが多い)のサポートをしていて、たくさんの育休復帰ママとも出会ってきました。
こういった経験から自信を持って「育休復帰サポート」をしてきたのですが、色々なママに出会うにつれ、ある思いが強くなってきます。
育休復帰ってただ元の職場に戻るわけじゃない。
ママになると価値観も仕事へのスタンスも大きく変わりまるで別人になる。
- 仕事よりも子育てを優先したくなった
- 今のままでは両立できないから辞めたい
育休復帰の準備するぞー!の前段階で迷うママが増えるのは当然。
だから、ただ復帰するための準備をサポートするのは浅い。育休復帰するにしろしないにしろ、まず母になったこのタイミングで今一度自分のキャリアプランをじっくり考える必要がある。
目の前のことだけでなく、先のことも見通してサポートできる人になりたい。
そのための第一歩として、キャリアコンサルタントの資格取得を決めました。
さあ、資格取得にむけどうしよう?
キャリアコンサルタント試験には受験要件があります。
ほとんどの方は厚生労働大臣が認定する高額(記事執筆時点で30万超)の養成講座に通うことでクリアしていますが、私は人材会社にて相談業務を行っていたので「実務経験者※」枠で受験をしました。
※実務経験者…労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験を有する方
実務経験者だけど養成講座に通う?
これ、迷う方もいると思います。
結論、私は養成講座には通わず独学で勉強を進めました。
私の場合は0歳児を育てながらまとまった時間を取るのが困難だったこと、高額な受講料を払いたくない(笑)ことが理由です。
ただ、勉強を進めていく中で専門実践教育訓練給付金が適用されれば受講費用の最大70%が戻ってくると知りびっくりしました。
- 切磋琢磨し、今後もつながりを持てる仲間に出会えること
- テキストを使用し、説明を受けながら体系的に知識を得ることができること
なんかは養成講座の大きな利点でもあるので、各自が予算や勉強の仕方に合わせて選択するといいなと思います。
(給付金のこと、知っていたとしても乳幼児抱えては無理だったかな…でも仲間が欲しかったな…そんな本音)
私の仕事は実務経験として認められる?
私は人材会社の営業職をしています。
日々たくさんの方と面談をしているけれど、いわゆるキャリアコンサルタントの面談とは少し違うと思っています。
なので、自分の仕事が実務経験として認められるか、確信がありませんでした。
受験申込の際に、実務経験証明書を作成し提出しましたが、「OK!認めるよ!」といった連絡が来るわけではありません。
「不備連絡がないから大丈夫ってことかな…?」と、受験票が届くまで不安でした。
不安な方は同じ仕事で実務経験として認められた方はいないか、情報収集してみてもいいかもしれないですね。
受験団体はどっちにする?
「特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会(キャリ協)」と「特定非営利活動法人日本キャリア開発協会(JCDA)」、いろいろなサイトを調べれば、実技試験内容の違い、評価項目の違い、合格率の違い、たくさん出てくると思います。
考え方は様々ですが、私は【実務経験者の合格率がマシな方】という基準でキャリ協にしました。
勉強スタート
すべての作業は計画を立てることから始まる!!(byレモン)笑
私の場合、0歳児を育てながら順調に進むわけがない!と分かっていたので半年前から勉強をスタートしました。
その時立てた計画がザッとこんな感じ
1月:学科の参考書 半分
2月:学科の参考書 もう半分
3月:学科参考書 2週目
4月:実技対策スタート+学科(過去問メイン)
5月:実技+学科(過去問メイン)
6月:実技+学科(過去問メイン)
7月:総まとめ
学科、論述、面接と、とにかく対策内容が多岐にわたるため、計画立ては最重要だと考えました。
時間はどう作った?
毎日絶対に時間が取れるとは限らないため、(これはお仕事をしながら勉強される方も一緒ですよね)週での目標を立てて、1日できない日があっても必ず週で進捗を取り戻せるように調整しました。
私の場合は、子どものお昼寝時間や機嫌良く一人遊びしてくれている時間、寝かしつけ後など、平均して毎日1時間~2時間くらいだと思います。
どうしても時間が取れない日は10分でもいいので参考書を読み、勉強習慣を崩さないようにしていました。
ズバリ、学科は何した?
養成講座のテキストもない。手ぶらの私。
まず最初にとりかかったのは直近の過去問でした。
過去問については直近3回分は各受験団体のホームページからダウンロードできます。
新しく試験が開催されると1回分は非公開になるので、早めに勉強を始める方は特に、最初に過去問をダウンロードしておくのをおすすめします。(結局もっと過去の分も入手したくなる方が多いと思うので必須ではないですが)
結果は…50問中30問正解でした。
合格ラインは35問。あと5問だし余裕じゃん?と思えそうですが、この5問が大きい。
「常識問題だけでは合格ラインにはいかない。しっかり勉強が必要だな。」と感じたのを覚えています。
過去問解説はおなじみみん合サイト(無料の範囲)を使っていました。
正誤だけでなくそれぞれの選択肢に至るまで解説がとても丁寧で、1問解くだけで周辺知識がつくため、とてもおすすめです!
その後はひたすら参考書で知識を詰め込みました。
私が使っていた参考書はこちら!
「国家資格キャリアコンサルタント 学科試験 要点テキスト&一問一答問題集」
ひたすら参考書を読むだけではなく、過去問や一問一答で得た知識は手書きで書き加えていました。
独学の私には養成講座のテキストがない分、この参考書を完全版にしよう、そんなつもりで1つ1つの知識を大事にしていました。
そして、テキストの問題や過去問で間違えた問題は印をつけ、何回も繰り返しました。
結果、
- 参考書6周
- 過去問7回分(うち2級1回)
やることになります。
直近3回分以前の過去問はどう入手した?
養成講座に通っていれば先輩などから入手できるんでしょうか?
私の場合、キャリコンスタディさんの有料会員(当時6600円)になっていたこともあり相談し助けていただきました。
- 直近3回以前の過去問入手方法のアドバイス
- 直近3回以前の過去問の解説
ただし、キャリコンスタディさんは、記事執筆時点では2級の過去問解説は対応していません。
2級の過去問も勉強に取り入れたい方はみん合サイトの有料会員(当時7000円)も検討してみてください。
ズバリ、実技はなにした?
学科の勉強から始めたため、実技は試験3ヶ月ほど前から対策スタート。
どう勉強していけばいいのか、そんなことすら分からなかったため、まずは参考書を読み、全体を把握しました。
その際に使用した参考書はこちらの2冊▼
論述対策は?
ひとまず参考書を1周してみて気づいたことがあります。
論述対策と面接対策はつながってる!
まずは試験日程の早い論述対策から始めよう。
必然的に面接の対策にもなるはず。
クライエントの問題点、その根拠を考える視点を持つこと、今後の方針を記述できるようになることなんかは特に面接に活かせるなぁと感じていました。
なので参考書で全体を把握した後は、ひたすら過去問を解いていました。
解答案や解説については
- ジャン・一さんのYouTubeの解説動画
受験生の解答案がたくさん紹介されているので、参考になる - ネット検索で引っかかるもの
を見て、「こんな視点もあるのか」「この表現いいな」と自分の引き出しを増やしていきました。
結果
過去問7回分
解きました。
だんだんと自分なりに各設問の解釈や解き方の型ができてきたのですが、独学でやっていたので「自分の型はずれていないのか」不安になり、有識者の方にアドバイスをもらいたいと考えましたが、私には養成講座の先生や仲間などはいません。
そこで、ココナラで添削を受けることにしました。
私は手軽さ・価格・評価を見れる点からココナラを選びましたが、ココナラ以外にも論述対策は様々あります。
わたしが依頼したのはこの方。(あくまで受験当時のサービス内容です)
過去問添削だけでなく、ビデオチャットにて直接解説してくださりました。
どの問題でも汎用できてしまうような表現を使っていたことに気づかされ、簡単な言葉でもいいので自分らしく血の通った文章を書こう
おかげで自分のスタンスを決めることができました。
とても素敵な方だったのでおすすめですよ!
面接対策は?
繰り返しになりますが、独学の受験で仲間がいない私笑
ロープレは相手がいないとできないため、計画的な練習の機会の確保に努めました。
結果、試験の3ヶ月ほど前から始め、
無料のロープレを中心に12回
実施しました。
回数については、一応就業面談の経験がある私は0スタートではないかな?と考え、最低10回!と最初に自分で目標を決めました。
これが多いのか少ないのか?
でもこればかりは何回やればいい、と決まっているわけではないので、自分で目標を定めることが大事だと思います。
そしてやってみて分かったことですが、実務経験者こそ変な癖が絶対にあるので「今までの私ここが足りなかったな」と思えるまで回数を重ねるほうが良い気がします。
私が利用させていただいたロープレ広場はこちら
- LINEのオープンチャット「キャリアコンサルタント 国家資格・2級・1級 対策部屋 キャリコン試験」主催
- キャリアデザイン出版主催(上記紹介の通り書籍を購入していたため無料)
上記の広場は無料で参加でき、受験生同士がキャリコン役、クライエント役を交代しながらロープレをしていきます。
無料でこんな場を提供してもらえるの!?と思うくらい出会う方みなさんレベルが高く、「この表現いいな」「こんな雰囲気素敵だな」と毎回学べることがたくさんありました。
一方で受験生のレベルの高さに【こんなに優秀な人達でも半分近く落ちるんだ…】と震えもしました。
私の場合は、子育てのため20時スタートなど働く方々のゴールデンタイムのロープレ広場には参加できなかったので上記の広場(休日や午前中開催)を利用しましたが、こういった場は調べればたくさんあると思います。
そして、順調に経験を積んでいった私ですが、やればやるほど、自信が無くなっていきました。
初回が1番自信があったんじゃないかな?と思えるほどです。
毎回ロープレの後に反省点や学んだことなどをノートに控えていたのですが、それがどんどんたまってきて、結局何を重視すればいいのか迷子になっていました。
目の前のクライエントに集中しながら意識できることなんて1つ、良くて2つだと思うんです。
なのにいただいたアドバイスや真似したい表現、注意したいことはたくさん…
そんな状況を打破するべく有料のロープレ対策を受けることにしました。
学科でもご紹介したキャリコンスタディさんの個別ロープレでは、私1人に対し2名の方が参加してくれ、試験同様のロープレを行った後に、ロープレ内容を振り返りながら丁寧に30分ほどフィードバックをしてくれました。(あくまで受験当時のサービス内容です)
有識者の方のアドバイスは的確であり、自分の指針を決める大きな基準となりました。
正解はない。だからこそ最後は自分でどのアドバイスを取り入れるか、どのやり方が自分に合うか決め自信を持ってやろう。
最終的にはそう考え、「自分らしさ」を出せたように思います。
最後の1週間
最後大事なのが追い込みです。
特に学科は最後になるべく思い出しておきたいですよね?
なので、最後の1週間は学科対策を中心に進めました。
- 学科参考書1周
- 学科過去問の不正解問題を再チェック
- 学科過去問1回分
- 論述過去問1回分
私は試験2日前に1日子どもを預けてフリーの日を作りましたが、最後の追い込みがかなり効いたと感じています。お仕事がある方は休日、有給などまとまった時間を取れるといいかなと思います。
さいごに
結果、学科と実技ともに一発合格することができました。
ただし、養成講座に通わず独学で、0歳児を育てながら取得を目指すというまれなパターンですし、紹介した勉強法はただ私に合っただけかもしれません。
それでも、これから試験対策をする方の何か参考になれば、そう思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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